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ゴルフのハンディキャップの計算方法(JGAの式と手順)

SQORE編集部 | 2026年10月5日更新

ゴルフのハンディキャップ(ハンディキャップインデックス)は、直近20ラウンドのうち良い8つのスコアディファレンシャルを平均した数値で、「平均スコア−72」ではありません。1ラウンドごとのスコアディファレンシャルは(113÷スロープレーティング)×(調整グロススコア−コースレーティング−PCC調整値)で出します(JGA『ハンディキャップ規則』2024年1月施行)。この記事では20ラウンドを実際に計算し、平均グロス94.7の人のインデックスが16.5(平均−72の22.7とは6.2打差)になる過程と、よく言われる3つの通説、ローハンディの意味を確かめます。

3ステップの答え

  1. スコアディファレンシャルを出す: (113÷スロープ)×(調整グロス−コースレーティング−PCC)。1ラウンドに1つ
  2. 良い8つを平均: 直近20ラウンドのうち小さい8つの平均が、ハンディキャップインデックス
  3. その日のハンデに直す: コースハンディキャップ=インデックス×(スロープ÷113)+(コースレーティング−パー)

まず、現行の計算式

計算は2段階です。1ラウンドごとに1つの数値を出し、その履歴からハンディキャップインデックスを決めるという順番になります。

① 1ラウンドごとの「スコアディファレンシャル」

(113 ÷ スロープレーティング)×(調整グロススコア − コースレーティング − PCC調整値)

小数第1位まで(小数第2位を四捨五入)。
PCC調整値は当日のコンディションによる自動調整で、−1.0〜+3.0の範囲。通常は0です。

② 20ラウンドたまったあとの「ハンディキャップインデックス」

直近20ラウンドのスコアディファレンシャルのうち、良い8つの平均(規則5.2b)

0.96のような係数は掛けません。上限は54.0(規則5.3)。更新はスコアを提出した翌日、またはできるだけ速やかに(規則5.4)。

式に出てくる用語は、そろえて覚えておくと迷いません。

用語意味
コースレーティングスクラッチプレーヤー(ハンデ0相当)がそのティーから回ったときの期待スコア。72.8のように小数で表されます。パーとは別物で、パー72のコースでもティーによって69台から73台まで幅があります。
スロープレーティングスクラッチではないプレーヤーにとっての相対的な難しさ。標準が113で、数字が大きいほど難しいコースです。式に113が出てくるのはこのためです。
調整グロススコア各ホールにネットダブルボギーの上限をかけたあとのスコア。1ホールの大叩きがハンデを壊さないための仕組みです(後述)。
PCC調整値その日そのコースで提出されたスコア全体の傾向から自動計算される補正。−1.0〜+3.0(規則5.6)。

20ラウンドたまっていないときは、枚数ごとに採用枚数と調整値が決まっています(規則5.2a)。

提出枚数採用する枚数調整
3良い1つ−2.0
4良い1つ−1.0
5良い1つなし
6良い2つの平均−1.0
7・8良い2つの平均なし
9〜11良い3つの平均なし
12〜14良い4つの平均なし
15・16良い5つの平均なし
17・18良い6つの平均なし
19良い7つの平均なし
20良い8つの平均なし

3枚から出せます。「20ラウンド回らないと始まらない」わけではありません。

20ラウンドで計算してみた

実際にやってみます。パー72の5コースを回る、平均グロス94.7のプレーヤーを想定しました。コースレーティングとスロープレーティングは、日本のコースにありそうな範囲で設定しています。

コースコースレーティングスロープレーティング
A70.2118
B71.4124
C72.8131
D69.6113
E71.9127

この5コースを20ラウンド回った結果が次の表です。★が付いた8つが、ハンディキャップインデックスに採用されるラウンドです。

#コースCR/スロープグロス調整グロスディファレンシャル
1B71.4/124959521.5
2A70.2/118979422.8
3C72.8/1311019922.6
4B71.4/124939117.9 ★
5D69.6/113878717.4 ★
6E71.9/127999823.2
7A70.2/118929019.0
8C72.8/131969519.1
9B71.4/124919017.0 ★
10A70.2/118868413.2 ★
11E71.9/127989823.2
12D69.6/1131029828.4
13B71.4/124969521.5
14C72.8/131939216.6 ★
15A70.2/118929220.9
16B71.4/124969622.4
17E71.9/127969117.0 ★
18A70.2/118918918.0 ★
19C72.8/131909014.8 ★
20B71.4/1241039521.5

★の8つは 13.2・14.8・16.6・17.0・17.0・17.4・17.9・18.0。合計131.9を8で割って16.4875、四捨五入してハンディキャップインデックスは16.5です。

20ラウンドのスコアディファレンシャルとハンディキャップインデックス 20ラウンドぶんのスコアディファレンシャルのうち、良い8つだけの平均がハンディキャップインデックス16.5になる。平均スコアから72を引いた22.7とは6.2打離れている。 20ラウンドのスコアディファレンシャル(青=採用される良い8つ) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 俗説「平均スコア − 72」= 22.7 実際のハンディキャップインデックス = 16.5 17.9 17.4 17.0 13.2 16.6 17.0 18.0 14.8 横軸はラウンド(古い順)。灰色の12ラウンドは計算に入らない。
20ラウンドのうち、ハンディキャップに使われるのは青い8つだけ。灰色の12ラウンドは1打も効いていません。

シミュレーションの前提:ホールごとのスコアを乱数で生成し、PCC調整値は0、ネットダブルボギーのハンディキャップストロークはパーの大きいホールから順に配分しています(実際のコースではホールごとに定められたハンディキャップ順に配分します)。

検証① 「平均スコア − 72」は6.2打も甘い

このプレーヤーの平均グロスは94.7。よく言われる「平均スコアからパーを引く」だと22.7ですが、実際のハンディキャップインデックスは16.5。6.2打も違います。

理由は2つです。

  • 良い8つしか採用されない。20ラウンドの平均ではなく、上位40%の平均です。規則5の理念には「プレーヤーの実証された技量を示すべき」とあり、平均的な日ではなく力を出せた日のほうに基準を置いています。「だいたいこのくらいで回る」ではなく「調子が良ければこのくらいで回れる」という数値です。
  • スロープで打数の差が縮めて換算される。ディファレンシャルは「調整グロス − コースレーティング」に113÷スロープレーティングを掛けて出します。この例のスロープは113〜131(コースDだけ標準の113で、差はそのまま)なので、差は0.86〜1.00倍になります。なお、この5コースはコースレーティングの多くがパー72より低く(69.6〜72.8)、こちらは逆にディファレンシャルを大きくする方向に働いています。

プレーヤーの実力を変えて同じ計算を4,000回ずつ繰り返すと、ズレは一定ではなくスコアが悪い人ほど大きくなりました。

平均グロス平均 − 72実際のインデックスズレ
808.02.45.6
8513.16.96.2
9018.111.46.7
9523.216.17.2
10028.020.47.6
10533.225.08.2

平均グロスは実測値。各行4,000回試行の平均。コースは上記5つからランダムに選択。

なお、冒頭の6.2打はこの20ラウンド1セットの実測値です。同じ実力で20ラウンドを引き直すと4,000回の中央値は7.0打になり、6.2打は下振れ寄りの一例でした。通説との差は、この記事の例よりもう少し大きいと思っておいたほうが実態に近いです。

ざっくり言えば、平均スコアから72を引いた数より6〜8打小さいあたりが実際のハンディキャップインデックスです。プライベートコンペで「平均110だからハンデ38ね」とやると、その人はかなり得をします。

検証② 「0.96を掛ける」はもう規則に無い(けれど数字は変わらない)

日本語で「ハンディキャップ 計算」を調べると、いまも「ディファレンシャルの平均に0.96を掛ける」「良い10枚を使う」と書いたページが上位に出てきます。これはWHS(ワールドハンディキャップシステム)に移行する前のJGA/USGAハンディキャップ規定の式です。WHSは2020年から、日本を含む世界共通のハンディキャップ規則として動いています。JGAのサイトにも当時の解説PDFが残っているので、混ざるのも無理はありません。

では数字はどれだけ違うのか。同じ20ラウンドで両方を計算しました。

方式計算結果
現行(WHS)良い8つの平均 16.487516.5
旧方式良い10の平均 17.00 × 0.96 = 16.32(小数第2位切り捨て)16.3

0.2しか違いません。実力を変えて繰り返しても、差は±0.5打の範囲に収まりました。

平均グロス現行(良い8つ)旧方式(良い10×0.96)差
802.42.9+0.5
856.97.3+0.4
9011.411.6+0.2
9516.116.1±0.0
10020.420.3−0.1
10525.024.7−0.3

旧方式は上手い人ほどハンデが多めに、スコアが悪い人ほど少なめに出ます。ただしどちらも1打未満です。

つまり0.96そのものは大した問題ではないということです。古い解説を読んで困るのは、係数ではなくこちらの5点です。

項目旧(WHS移行前)現行
採用枚数20ラウンド中 良い1020ラウンド中 良い8つ
係数平均 × 0.96なし(平均そのまま)
大叩きの処理ストロークコントロール(ESC)ネットダブルボギー
更新毎月1日スコア提出の翌日
コースハンデ換算インデックス × スロープ ÷ 113+(コースレーティング − パー)が付く

最後の行が、実は一番ズレます。あとで見ます。

検証③ 大叩きしてもハンデはほとんど上がらない

「大叩きするとハンデが上がる」と思われがちですが、良い8つしか使わない以上、悪いラウンドは採用されません。先ほどの20ラウンドに21ラウンド目を足して(いちばん古い1ラウンド目が抜けます)、インデックスがどう動くか見ます。

21ラウンド目ディファレンシャル新しいインデックス変化
コースAで調整グロス8211.315.7−0.8
コースAで調整グロス8817.016.4−0.1
コースBで調整グロス9420.616.5±0.0
コースBで調整グロス10429.716.5±0.0
コースBで調整グロス11539.716.5±0.0

104でも115でもまったく動きません。ハンディキャップは良い日だけでできていて、悪い日は記録に残るだけです。逆に、自己ベスト級を1回出すと一気に0.8下がります。下がるのは速く、上がるのは遅いのが現行システムの性格です。

「じゃあ調子を落としたら永遠に辛いハンデのままか」というと、上がりすぎを抑える別の仕組み(ローハンディキャップインデックスとソフトキャップ・ハードキャップ)があります。くわしくは次の節で、実際にどこまで上がるかを計算します。

ローハンディとは? ローハンディキャップインデックスとの違い

よく似た言葉ですが、指しているものが違います。

「ローハンディ」は上級者の呼び方

会話で使う「ローハンディ」は、ハンデの少ない上級者を指す呼び方です。何打以下がローハンディという公式の線はありません。「シングル(ハンディキャップ9.9以下)」や「片手シングル(5以下)」と重ねて使われることが多い言葉です。

「ローハンディキャップインデックス」は規則の言葉

こちらは規則5.7で決まっている数値で、直近のスコア提出日から365日さかのぼった期間で、いちばん低かったハンディキャップインデックスのことです。インデックスが上がるときは、これを基準にブレーキがかかります。

仕組み内容
ローハンディキャップインデックス過去365日でいちばん低かったインデックス(規則5.7)。これが基準になります。
ソフトキャップローハンディキャップインデックスより3.0を超えて上がろうとすると、超えた分の増加を50%に抑えます(規則5.8)。
ハードキャップソフトキャップ適用後も、ローハンディキャップインデックス+5.0が上限。ここで止まります(規則5.8)。

下がるほうには制限がありません。1年前の好調時の数字が、その後1年ぶん自分を縛ります。

検証④ 調子を崩すと、ハンデはどこまで上がるのか

記事の20ラウンド(インデックス16.5。これをローハンディキャップインデックスとします)のあと、平均グロスが6打悪い100.7のラウンドが20回続いたとします。続く20ラウンドを4,000通り引き、ラウンドごとの中央値を取りました。ソフトキャップがかかるのは19.5(16.5+3.0)を超えたとき、ハードキャップは21.5(16.5+5.0)です。

崩れてからキャップなしソフトキャップ後ハードキャップ後(実際)
4ラウンド16.616.616.6
8ラウンド16.916.916.9
12ラウンド18.118.118.1
16ラウンド18.518.518.5
18ラウンド19.619.519.5
20ラウンド20.720.120.1

4,000回の中央値。平均グロス100.7は実測で100.72。

平均+6打が20ラウンド続いたときのハンディキャップインデックス ローハンディキャップインデックス16.5から、キャップなしでは20.7まで上がるが、ソフトキャップとハードキャップで20.1に止まる。4,000回の中央値。 平均+6打が続いたときのインデックス 16 17 18 19 20 21 22 ソフトキャップ 19.5 ハードキャップ 21.5 0 5 10 15 20 キャップなし 実際のインデックス(ソフト+ハード) 横軸=平均+6打で回ったラウンド数(4,000回の中央値)
崩れても、良い8つが入れ替わるまでインデックスはなかなか上がりません。ソフトキャップに届くのは18ラウンド目ごろ(中央値)で、20ラウンド後に削られるのは0.6だけでした。

読み取れることは3つです。

  • 崩れても、すぐには上がらない。悪いラウンドは良い8つに入らないので、10ラウンド続けて6打悪くても上がるのは1.7だけ。検証③と同じ理屈です。
  • ソフトキャップに触れるのは18ラウンド目ごろ。4,000回のうち83.5%がどこかでソフトキャップに触れ、初めて触れたラウンドの中央値は18ラウンド目でした。20ラウンド後の時点で削られるのは0.6です。
  • ハードキャップまでは、ほぼ届かない。21.5に届いたのは4,000回中3.0%だけでした。

では、実力が変わらない人にはキャップは関係ないのか。平均グロス94.7のまま変わらないプレーヤー4,000人に、年20ラウンドで1年回ってもらうと、ソフトキャップに一度でも触れた人は39.2%、ハードキャップは0.3%でした。インデックスは好調な時期と不調な時期で上下するので、「365日の最低値+3.0」には実力が同じでも届くことがあります。ただし触れた人が削られた量は中央値で0.5で、大きく効く場面はほとんどありません。

これは目標値ではありません。ラウンドごとのスコアのぶれが大きい人ほどキャップに触れやすく、ぶれが小さい人ほど触れにくくなります。

ここが一番ズレる:コースハンディキャップ

ハンディキャップインデックスはコースに依存しない実力の数値です。その日実際にもらう打数は、プレーするコースとティーごとに換算します。

コースハンディキャップ(規則6.1a)

ハンディキャップインデックス ×(スロープレーティング ÷ 113)+(コースレーティング − パー)

整数に四捨五入します。

インデックス16.5を、さきほどの5コースで換算するとこうなります。

コースCR/スロープコースハンディキャップ(CR−パー)を落とした場合
D69.6/1131417(+3)
A70.2/1181517(+2)
B71.4/1241818(±0)
E71.9/1271819(+1)
C72.8/1312019(−1)

同じ16.5でも14から20まで6打の幅が出ます。インデックスだけを見て「私はハンデ16だから」と言っても、その日何打もらうかは決まりません。

そして、古い式のまま(コースレーティング − パー)を足していない解説がまだ多く残っています。この項を落とすと、やさしいコースで3打多くもらってしまうことになります。ハンデは辛いほうに間違えるのはまだしも、甘いほうに間違えると同伴者に説明できません。

ネットダブルボギー(1ホールの上限)

調整グロススコアに使う上限です。1ホールの大叩きでハンディキャップが壊れないようにする仕組みで、旧システムのストロークコントロール(ESC)に代わるものです。

1ホールの上限

パー + 2 + そのホールで受けるハンディキャップストローク

上限を超えたホールの数に制限はありません。何ホールでも切り下げます。

シミュレーションの20ラウンド目がいい例です。グロス103でしたが、調整グロスは95。8打削れています。

ホールパー実際上限記録
6番4977
15番41377

このラウンドのコースハンディキャップは19なので、パー4のホールは4+2+1=7が上限。15番で13を打っても、ハンディキャップの計算には7としか入りません。

20ラウンド全体では、グロス平均94.7に対して調整グロス平均は92.95。平均1.75打削れ、20ラウンド中14ラウンドで調整が入りました。

公式ハンディキャップを持っていない場合

ここまでの計算は、JGAのJ-sys(JGAのハンディキャップ管理システム)に加盟ゴルフ場・団体を通じてスコアを提出することで、自動的に処理されます。個人で正式なハンディキャップインデックスを取るには、まずその窓口を持つことになります。

持っていない仲間内のコンペでは、当日のスコアだけでハンデを作る新ペリア方式が定番です。こちらは考え方がまったく違い、ハンディキャップインデックスのように実力を積み上げるものではありません。

新ペリアとの違い

ハンディキャップインデックスは20ラウンドの履歴から実力を出す。新ペリアはその日の12ホールだけから即席で作る。だから新ペリアは運の要素が大きくなります。それでもグロスの差の約2割は残るので、上手い人がやや有利です。→ 新ペリア方式のルールとハンデ計算

どちらにしても、元になるのは自分のスコア履歴です。20ラウンドぶんのグロスと、回ったコースが手元に残っていれば、この記事の式でいつでも自分の数値を試算できます。

よくある質問

ゴルフのハンディキャップはどうやって計算しますか?

2段階です。まず1ラウンドごとに、スコアディファレンシャル=(113÷スロープレーティング)×(調整グロススコア−コースレーティング−PCC調整値)を出します。次に、直近20ラウンドぶんのスコアディファレンシャルのうち良い8つを平均した数値が、ハンディキャップインデックスになります。20ラウンドに満たない場合は、枚数に応じて採用枚数と調整値が決まります。

「平均スコア − 72」がハンディキャップではないのですか?

違います。実際に20ラウンドを計算したところ、平均グロス94.7のプレーヤーのハンディキャップインデックスは16.5でした。平均から72を引いた22.7とは6.2打の差があります。同じ実力で20ラウンドを引き直すシミュレーションでは、この差の中央値は7.0打でした。良い8つしか採用されないこと、スロープレーティングが113より大きいコースでは打数の差が縮めて換算されること、この2つで数字が下がります。平均スコアから引く方式では、実力より甘いハンデになります。

0.96を掛ける計算はもう使わないのですか?

現行のハンディキャップ規則には0.96は出てきません。良い8つの平均がそのままハンディキャップインデックスです。ただし同じ20スコアで旧方式(良い10の平均×0.96)と比べると差は16.3と16.5で0.2しかなく、シミュレーションでも差は±0.5打の範囲でした。数字はほとんど変わらないので、古い解説を読んでしまっても致命傷にはなりません。

大叩きしたラウンドはハンディキャップにどう影響しますか?

ほとんど影響しません。20ラウンドのうち良い8つしか使わないので、悪いラウンドは採用されないからです。実際にシミュレーションの21ラウンド目として調整グロス104、115を入れてもハンディキャップインデックスは16.5のまま動きませんでした。逆に、自己ベスト級の82を入れると15.7まで下がります。ハンディキャップは良い日だけでできています。

ハンディキャップインデックスとコースハンディキャップの違いは何ですか?

ハンディキャップインデックスはコースに依存しない実力の数値、コースハンディキャップはその日そのティーで実際にもらう打数です。コースハンディキャップ=ハンディキャップインデックス×(スロープレーティング÷113)+(コースレーティング−パー)で換算します。インデックス16.5でも、試算したコースでは14から20まで6打の幅が出ました。

ローハンディとは何ですか?

ハンデの少ない上級者を指す呼び方で、公式に決まった線はありません。「シングル(ハンディキャップ9.9以下)」や「片手シングル(5以下)」と重ねて使われることが多い言葉です。

ローハンディキャップインデックスとは何ですか?

直近のスコア提出日から365日さかのぼった期間で、いちばん低かったハンディキャップインデックスです(JGA『ハンディキャップ規則』5.7)。インデックスがこれより3.0を超えて上がると増加分が半分に抑えられ(ソフトキャップ)、5.0上で頭打ちになります(ハードキャップ、規則5.8)。

この記事の検証方法

ハンディキャップの計算は、JGA『ハンディキャップ規則』(2024年1月施行)の式(スコアディファレンシャル・良い8つの平均・20枚未満の採用枚数表・ネットダブルボギー・コースハンディキャップ・ローハンディキャップインデックスとソフト/ハードキャップ)をそのまま実装しています。PCC調整値は0、例外的スコアの減算(規則5.9)は入れていません。1ホールのスコアは「パー+(平均オーバー+1ホールのぶれ1.3打+その日の調子のぶれ3打を18ホールに割ったもの)」を四捨五入して作り、バーディより良いスコアは出さない形です。コースは本文の5コースから毎回ランダムに選び、ネットダブルボギーのハンディキャップストロークはパーの大きいホールから順に配分しました。各試行は20ラウンドの履歴を作ってから計測し、ネットダブルボギーにはそのラウンド時点のインデックスを使っています。検証④と、実力が変わらない人の1年は同じ乱数列(各4,000回)で計算しています。検証①の表と中央値7.0打は、同じ前提で計算し直しても各行0.4打以内のぶれに収まります。検証④は記事の20ラウンド(乱数ではなく本文の表そのもの)から始め、続く20ラウンドだけを乱数で引いています。実力が変わらない人の1年は、40ラウンドで履歴とローハンディキャップインデックスを作ったあとの20ラウンドで数え、365日を20ラウンドとして扱いました。

ハンデの元になるのは、20ラウンドぶんのスコア

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出典:JGA『ハンディキャップ規則』(2024年1月施行)。旧方式の記述はJGA/USGAハンディキャップ規定の解説資料によります。本記事のシミュレーションは編集部が同規則の式を実装して計算したもので、公式なハンディキャップの査定ではありません。

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