新ペリア方式は本当に「誰でも優勝できる」のか
SQORE編集部 | 2026年8月15日更新
新ペリア(ダブルペリア)は「初心者でも優勝できる方式」と言われます。これは半分だけ正しい表現です。新ペリアはグロス差の80%を消しますが、残りの20%は消しません。だから上手い人のほうが構造的に有利で、そのうえで「叩いたホールが隠しに入ったか」という運が乗ります。このページでは、その仕組みを数式で示したうえで、コンペを3万回シミュレーションして実際の優勝率を出しました。70打から130打まで1打ずつ違う61人という極端な例も用意したので、そちらのほうが直感的かもしれません。
まず、計算式のおさらい
新ペリアは18ホールのうち12ホール(前半9から6・後半9から6)を「隠しホール」として、そのスコアからハンデを自動で作る方式です。
新ペリアの式
ハンデ =(隠しホール12ホールの合計 × 1.5 − コースのパー)× 0.8
ネット = グロス − ハンデ
隠しホールの1ホールぶんの打数はダブルパー(PAR4なら8打)で頭打ちにするのが標準です。12ホールを1.5倍するのは、18ホールぶんに換算するためです(12×1.5=18)。
核心:新ペリアはグロス差の「80%」しか消さない
ここが新ペリアのすべてです。仮に全ホールを均等に1ホールあたり m 打オーバーで回ったとして、式に入れてみます。
| 1ホールの平均オーバー | グロス | ハンデ | ネット |
|---|---|---|---|
| ±0(パー) | 72 | 0.0 | 72.0 |
| +0.5 | 81 | 7.2 | 73.8 |
| +1.0 | 90 | 14.4 | 75.6 |
| +1.5 | 99 | 21.6 | 77.4 |
| +2.0 | 108 | 28.8 | 79.2 |
グロスが18打増えるごとに、ネットは3.6打しか増えません。3.6 ÷ 18 = 0.2。つまり──
新ペリアの本質
グロスが5打違えば、ネットに1打の差が残る。
グロス90の人とグロス100の人では、ネットで2打の差がつきます。この差は運では埋まりません。
なぜこうなるのか。犯人は式の最後の「×0.8」です。もしこれが×1.0だったら、上の表のネットは全員ぴったり72になります。つまり完全な運ゲーになる。0.8を掛けているのは、実力差をあえて2割だけ残すためです。
「新ペリアはハンデを出しすぎない」とよく言われるのは、この0.8のことです。上手い人が不当に沈まないようにする、よくできた設計になっています。
たとえば、70打から130打まで1打ずつ違う61人が集まったら
式の話だけだとピンと来ないので、極端な例で考えてみます。その日70打で回った人、71打の人、72打の人……130打の人まで、1打ずつ違う61人が同じコンペに出たとします。どのスコアにもきっちり1人ずついる、まっ平らな参加者構成です。
この61人にSQOREと同じ式でハンデをつけると、ネットはこうなります。
差は大きく縮みます。でも縮むだけで、消えてはいません。70打の人のネットは71.7、130打の人は90.3。ハンデを引いたあとでも18打離れたままです。
100打を超えたあたりから線の間隔が少し開くのは、ダブルパー上限(カット)のせいです。大叩きしたホールが頭打ちになるぶん、ハンデが伸びきらず、残る差が2割より大きくなります。
では、この61人でコンペをやると誰が優勝するのか
隠しホールの抽選は毎回変わるので、この61人のコンペを2万回開催して優勝者を数えました。
61人中5人が、優勝の半分近くを取る
70〜74で回った5人(全体の8%)が、優勝の45.9%。上位10人(70〜79)まで広げると71.2%です。逆に100打以上で回った31人ぜんぶを足しても1.5%にしかなりません。
優勝者の平均グロスは77.4。参加者の平均は100ちょうどですから、22打も上に寄っています。
参加者の構成をまっ平らにすると、実力がそのまま優勝率に出ます。新ペリアは「誰でも勝てる」方式ではなく、「差を縮めたうえで、やっぱり上手い人が勝ちやすい」方式だとわかります。
3万回シミュレーションしてみた
では実際の優勝率はどうなるのか。16人のコンペを3万回コンピュータ上で開催して数えました。参加者の実力は平均グロス97・標準偏差11でばらつかせ、1ホールごとのスコアは実際のゴルファーに近い分布(ラウンド間のブレが3〜7打に収まるよう調整)から発生させています。
| その日のグロス | 優勝率 | 全員均等なら6.2%なので |
|---|---|---|
| 70〜74 | 42.4% | 6.8倍 |
| 75〜79 | 27.4% | 4.4倍 |
| 80〜84 | 17.0% | 2.7倍 |
| 85〜89 | 9.3% | 1.5倍 |
| 90〜94 | 5.2% | 0.8倍 |
| 95〜99 | 2.7% | 0.4倍 |
| 100〜104 | 1.3% | 0.2倍 |
| 105〜109 | 0.5% | 0.1倍 |
| 110〜114 | 0.1% | ほぼゼロ |
「誰でも優勝できる」と言われる新ペリアでも、その日のスコアがそのまま効いています。100を叩いて優勝する可能性は1%台、110台ならほぼありません。
ではなぜ、優勝者の平均グロスは83.7なのか
この回のシミュレーションで優勝者の平均グロスは83.7でした。さきほどの61人の例では77.4だったのに、なぜ6打も上がるのか。参加者の構成が違うからです。
61人の例は「どのスコアにも1人ずつ」というまっ平らな構成でした。でも実際のコンペはそうなりません。80台・90台の人がいちばん多く、70台前半で回る人はめったにいない。優勝率が高い層に、そもそも人がいないのです。
| その日のグロス | 参加者に占める割合 | 優勝率 | 優勝者に占める割合 |
|---|---|---|---|
| 70〜74 | 1.9% | 42.4% | 12.9% |
| 75〜79 | 4.8% | 27.4% | 21.0% |
| 80〜84 | 8.1% | 17.0% | 22.1% |
| 85〜89 | 12.6% | 9.3% | 18.8% |
| 90〜94 | 16.0% | 5.2% | 13.4% |
| 95〜99 | 16.3% | 2.7% | 7.1% |
| 100〜104 | 14.3% | 1.3% | 2.9% |
70台前半は勝率は高いが、そこで回る人が1.9%しかいない。80台前半は勝率こそ17%ですが、回る人が4倍以上いるので、優勝者の中では一番多い層になります。この分布で平均を取ると83.7になります。61人の例で77.4だったのが83.7に上がったのは、上手い人が減って下手な人が増えたぶん、優勝ラインが下がったというだけのことです。
83.7は目標ではありません
この数字は参加者のレベルによって丸ごと動きます。同じシミュレーションで、参加者の平均スコアだけを変えるとこうなりました。
| 参加者の平均スコア | 優勝者の平均グロス |
|---|---|
| 88(上手い人が多い会) | 78.4 |
| 97(この記事の設定) | 83.7 |
| 105(初心者が多い会) | 90.1 |
つまり「83台で回れば優勝できる」という意味ではありません。上手い人が多い会なら78で回らないと勝てないし、初心者が多い会なら90でも勝てます。
結局、優勝するのはどういう人か
身も蓋もない答えですが、その日いちばん良く回った人です。
| 参加者の平均スコア | 優勝者がグロス1位だった割合 | グロス3位以内だった割合 |
|---|---|---|
| 88 | 30% | 60% |
| 97 | 37% | 68% |
| 105 | 39% | 70% |
優勝者の約7割は、その日のグロスが3位以内。4割近くはグロス1位そのものです。新ペリアはハンデで差を縮める方式ですが、結局は上位で回った人の中から勝者が出ます。残りの3割が、隠しホールの引きで下から入れ替わる枠です。
では「運」はどこにあるのか
実力だけで決まるなら、そもそもコンペになりません。運が入り込むのは「叩いたホールが隠しホールに入るかどうか」の一点です。
| 隠しホールの平均オーバー | 隠し以外の平均オーバー | 差 | |
|---|---|---|---|
| 優勝した人 | +0.85 | +0.26 | +0.59 |
| 参加者全員 | +1.39 | +1.39 | ±0.00 |
優勝者は隠しホールのほうを悪く回っています。隠しホールで叩けばハンデが増え、隠れていないホールでまとめればグロスが守られる。この偏りが起きた人が勝つ、というのが新ペリアの構造です。全参加者の平均では差がゼロなので、この偏りは完全に抽選の運です。
逆に言えば「隠しホールをきれいにパーで回ってしまった」日は、ハンデがつかず勝てません。「調子が良かったのに入賞できなかった」の正体はこれです。
よくある思い込み①「ハーフにPAR3とPAR5が1つずつ入る」
「隠しホールは前半にPAR3が1つ、PAR5が1つ入るようになっている」と思っている人がいますが、抽選である以上そんな保証はありません。
各ナインがPAR3を2つ・PAR4を5つ・PAR5を2つ持つ標準的なコースで、9ホールから6ホールを選ぶ場合を厳密に数えました。
| 確率 | |
|---|---|
| 前半の隠し6ホールに、PAR3が1つ・PAR5が1つ ちょうど入る | 23.8% |
| 後半の隠し6ホールに、PAR3が1つ・PAR5が1つ ちょうど入る | 23.8% |
| 前半・後半の両方でそうなる | 5.7% |
約94%の確率で、その想定は外れます。ちなみに前半の隠し6ホールに入るPAR3の数は、0個が8.3%・1個が50.0%・2個が41.7%です。PAR3が2つとも隠れることは珍しくありません。
よくある思い込み②「隠しホールのパー合計は48」
「隠し12ホールのパー合計は48」という説明もよく見かけますが、これも抽選なら成り立ちません。
| 隠し12ホールのパー合計 | 確率 |
|---|---|
| 44 / 52 | 各 0.4% |
| 45 / 51 | 各 3.1% |
| 46 / 50 | 各 11.1% |
| 47 / 49 | 各 21.8% |
| 48(ちょうど) | 27.2% |
ちょうど48になるのは4回に1回程度です。パー合計が49や50になれば、その日は全員のハンデが少し出やすくなります。
ただし、ゴルフ場やコンペの主催者が「パーの合計が48になるように」12ホールを指定する運用もあります。その場合は毎回48で固定です。抽選なのか指定なのかで話が変わるので、気になるなら幹事に確認してください。
ダブルパー上限(カット)は「大叩きの逆転」を抑えている
隠しホールの1ホールをダブルパーで頭打ちにする標準ルールを、外すとどうなるか。同じ条件で比べました。
| その日のグロス | 上限あり(標準) | 上限なし |
|---|---|---|
| 70〜74 | 42.4% | 39.3% |
| 85〜89 | 9.3% | 8.5% |
| 100〜104 | 1.3% | 2.3% |
| 105〜109 | 0.5% | 1.5% |
| 110〜114 | 0.1% | 1.0% |
| 優勝者の平均グロス | 83.72 | 85.55 |
上限を外すと、100以上を叩いた人の優勝率が2〜10倍に跳ね上がります。1ホールで10打も打てばそのぶんハンデが青天井に増えるためです。ダブルパー上限は、大叩きがそのままハンデに化けるのを止める装置だと分かります。
ハンデの早見表
隠しホール12ホールの合計さえ出れば、ハンデはこの表で読めます。式に直すとハンデ = 1.2 × 隠し合計 − 57.6 です。
| 隠し12ホールの合計 | ハンデ | 隠し12ホールの合計 | ハンデ |
|---|---|---|---|
| 48 | 0.0 | 66 | 21.6 |
| 50 | 2.4 | 68 | 24.0 |
| 52 | 4.8 | 70 | 26.4 |
| 54 | 7.2 | 72 | 28.8 |
| 56 | 9.6 | 74 | 31.2 |
| 58 | 12.0 | 76 | 33.6 |
| 60 | 14.4 | 78 | 36.0 |
| 62 | 16.8 | 80 | 38.4 |
| 64 | 19.2 | 82 | 40.8 |
合計を出すとき、1ホールぶんはダブルパーで頭打ちにするのを忘れないでください。PAR4で10打叩いても、数えるのは8打です。
ハンデに上限は要るのか
「新ペリアは上限なしでいいのか」はよく議論になります。結論から言うと、上限36を入れてもほとんど何も変わりません。
| その日のグロス | 上限なし | 上限36 | 上限27 |
|---|---|---|---|
| 80〜84 | 17.0% | 17.1% | 17.6% |
| 90〜94 | 5.2% | 5.3% | 5.5% |
| 100〜104 | 1.3% | 1.3% | 0.3% |
| 105〜109 | 0.5% | 0.4% | 0.0% |
| 優勝者の平均グロス | 83.72 | 83.66 | 83.05 |
上限36を入れても、優勝者の平均グロスは83.72が83.66になるだけ。差は0.06打で、これは1ラウンドの打数にすると16人に1人が1打ぶん動くかどうかという量です。実質、何も変わっていません。
理由は単純で、そもそもハンデがそこまで伸びないからです。その日のグロスごとに、ハンデが実際どこまで出るかを数えました。
| その日のグロス | 平均ハンデ | ネット | 36を超えた割合 | 27を超えた割合 |
|---|---|---|---|---|
| 90 | 14.3 | 75.7 | 0.0% | 0.0% |
| 100 | 21.8 | 78.2 | 0.0% | 5.9% |
| 110 | 28.7 | 81.3 | 1.5% | 67.5% |
| 120 | 34.6 | 85.4 | 31.1% | 96.9% |
100を叩いてもハンデは平均21.8で、36に届くことはまずありません。ダブルパー上限(カット)が先に効いているので、そもそも上限まで到達しないのです。36という数字が実際に働きはじめるのは110打を超えたあたりからで、その人たちはどのみち優勝圏にいません。
上限を意味のあるものにしたければ27くらいまで下げる必要があります。ただし27にすると、100打の人の6%・110打の人の7割が上限に引っかかり、100以上のスコアの人は事実上締め出されます(上の表の優勝率が0.3%・0.0%まで落ちているのがそれです)。
つまり「上限なしは危険では?」という心配は、ダブルパー上限を入れている限りほぼ不要です。逆にダブルパー上限を外している会は、ハンデ上限を入れる意味があります。
ハーフ(9ホール)でやる場合
新ペリアは18ホール前提の方式なので、9ホールではそのまま使えません。やるなら次のどちらかを決めておきます。
- 隠し6ホール・×3 — 9ホールのうち6ホールを隠し、合計を3倍して「ハーフのパー」を引き、0.8を掛ける。18ホールの新ペリアと同じ考え方です
- 18ホール換算しない — ハーフのパー(36など)を基準にして、そのまま順位を出す
どちらにしても、隠しホールが6ホールしかないのでハンデのブレは18ホールのときより大きくなります。ハーフのコンペは運の要素が強くなる、と思っておいてください。くわしくはペリア・新ペリア・新新ペリアの違いで扱っています。
実力が拮抗すると、一気に運ゲーになる
ここまでは実力差が大きい一般的なコンペ(標準偏差11)の話です。参加者の実力が近い場合(標準偏差3)はこうなります。
| その日のグロス | 実力差が大きいコンペ | 実力が拮抗したコンペ |
|---|---|---|
| 85〜89 | 9.3% | 12.7% |
| 90〜94 | 5.2% | 7.4% |
| 95〜99 | 2.7% | 4.0% |
差が縮まり、フラットに近づきます。実力が近いメンバーで新ペリアをやると、ほぼ隠しホールの引き勝負になるということです。「新ペリアは運ゲー」という感想と「実力どおり」という感想が両方あるのは、参加者の顔ぶれが違うからです。
結局、どうすれば勝てるのか
身も蓋もない結論ですが、普通に良いスコアで回ることが最大の攻略法です。グロス5打の改善はネット1打の改善として確実に効きます。運の部分は抽選なので、こちらから触れる余地はありません。
なお「隠しホールで意図的に叩けばハンデが増える」のは式のうえでは事実ですが、ダブルパーで頭打ちになるうえ、増えたハンデの8割しか手元に残らず、叩いたぶんはグロスにそのまま乗ります。差し引きで得になる場面はほとんどありません。何より、それはコンペの趣旨から外れます。
実際にあった1例
下の画面は、同じ組の4人の結果です。グロス最少は佐藤さんの85でしたが、順位は3位。優勝したのはグロス86の山田さんでした。隠しホールの引きが1打の差を作っています。
このときの隠しホールのパー合計は47で、後半の隠し6ホールにはPAR3が2つ入っていました。上で見た「思い込みが外れるケース」がそのまま起きています。
同じ組の4人で新ペリアをやるなら、アプリが早い
打数を入れるだけで、4人の順位まで出る
iPhoneアプリのSQOREは、チェックインで「新ペリ」を選んでおけば、隠しホール12ホールの抽選・ダブルパー上限・ハンデ・ネット・順位まで自動で出します。上の式を手で計算する必要はありません。
1台で同じ組の4人ぶんを入力する作りなので、同伴者はアプリを入れなくて大丈夫です。「今日は4人で新ペリやろう」という日に、そのまま使えます。
抽選は「日付+ゴルフ場名」で決まるため、同じ日・同じコースなら誰の端末でも同じ12ホールが選ばれます。別の組が各自の端末で入力しても、隠しホールは揃います。
なお、SQOREには20人30人のコンペを一括で集計する機能はありません。あくまで自分の組の4人ぶんです。大人数のコンペ全体の順位を出したい場合は、コンペ集計専用のサービスかゴルフ場側の集計を使ってください。
よくある質問
新ペリアは誰でも優勝できる?
できません。グロス差の80%は消えますが、残り20%は消えません。グロスが5打違うとネットに1打の差が残ります。シミュレーションでは優勝者の約7割がその日のグロス3位以内で、4割近くはグロス1位でした。
新ペリアは下手な人ほど有利なのでは?
逆です。70打から130打まで1打ずつ違う61人でコンペを2万回開くと、優勝の45.9%を70〜74で回った5人が持っていきました。100打以上で回った31人を全部足しても1.5%です。ハンデでグロス差の80%は消えますが、残り20%が効くため、上手い人ほど勝ちやすい構造になっています。
優勝者の平均グロスが83.7なら、83台で回れば優勝できる?
そうではありません。この数字は参加者のレベルで動きます。参加者の平均が88の会なら優勝者の平均は78.4、105の会なら90.1でした。本質は「その日いちばん良く回った人が勝つ」ことで、優勝者の約7割はその日のグロス3位以内です。
新ペリアとダブルペリアは違うもの?
同じものです。隠しホールが12ホール(ペリア方式の6ホールの倍)なので「ダブルペリア」、新しい方式という意味で「新ペリア」と呼ばれます。
隠しホールで大叩きすると得?
ほとんど得になりません。1ホールはダブルパーで頭打ちですし、増えたハンデは0.8倍されて8割しか残らない一方、叩いた打数はグロスに丸ごと乗ります。
ハンデに上限はある?
式そのものに上限はありません。ただし実測すると、上限36を入れても優勝者の平均グロスは83.72が83.66になるだけで、差は0.06打でした。100を叩いてもハンデは平均21.8で、36に届くことはまずないからです。ダブルパー上限(カット)が先に効いているためで、上限を意味のあるものにしたければ27くらいまで下げる必要があります。
ハンデの早見表はある?
隠し12ホールの合計が分かれば「ハンデ = 1.2 × 合計 − 57.6」で出ます。合計60ならハンデ14.4、合計70なら26.4です。1ホールぶんはダブルパーで頭打ちにして合計してください。
ハーフ(9ホール)でも新ペリアはできる?
本来の新ペリアは18ホール前提です。9ホールでやる場合は隠しホールを6ホールにして換算の倍率を変えるなど、独自の取り決めが必要になります。
4人ぶんの新ペリ、暗算しなくてOK
SQOREは同じ組の4人ぶんの隠しホール抽選・ハンデ計算・順位付けまで自動で行う無料アプリです。同伴者はアプリを入れる必要がありません。
ゲームをしない日はスコアアプリとしてそのまま使えます。いま打つホールの自分の平均スコアやOB率も出ます。
Download on theApp Storeこの記事の検証方法
優勝率は、16人のコンペを3万回シミュレートして集計しました。1ホールのスコアは「パーからの打数」の離散分布から発生させ、ラウンド間の標準偏差が実際のゴルファーに近い3〜7打に収まるよう調整しています。ハンデ計算はSQOREアプリの実装と同じ式(隠しホール12・ダブルパー上限・×1.5・×0.8)を使用しました。本文の優勝率・ハンデ上限・ダブルパー上限の各表は、比較が正確になるようすべて同じ乱数列(同じ参加者・同じ隠しホール)で集計し、条件だけを切り替えています。「70打から130打までの61人」の例は、各参加者の18ホールの合計がぴったりその打数になるラウンドだけを採用し(棄却法)、コンペを2万回開催して集計しています。図のネットは各グロスにつき2,500回の平均です。隠しホールのPAR構成の確率は、シミュレーションではなく組み合わせを全通り数えた厳密値です(各ナインがPAR3を2つ・PAR4を5つ・PAR5を2つ持つ標準的なパー72コースを前提)。参加者の実力分布を変えると優勝率や優勝者の平均グロスは動きます(本文の表のとおり)。一方「グロス差の20%が残る」という関係は式から決まるため変わりません。参加者のレベル別の比較は、実力の標準偏差を11に固定したまま平均だけを88/97/105に変えて各8,000回集計しました。