ゴルフの握り「ポイント制」のルールと計算方法
SQORE編集部 | 2026年11月3日更新
ポイント制とは、バーディ・パー・ボギーなど打数の「役」(その打数の呼び名)ごとに点を決めておき、各ホールで各自がその点を取って、全員との差で精算する握り(=仲間内でポイントを競う定番ゲーム)です。4人で回って自分だけバーディ10点なら、自分は+30、ほかの3人は−10ずつです。どの役に点を付けるかで、ゲームの荒れ方がまったく変わります。
基本ルール
- スタート前に、役ごとの点を決めます(例: イーグル50点・バーディ10点・それ以外0点)。
- 各ホールで、自分の打数に当たる役の点を取ります。PAR3のニアピンにも点を付けられます。
- そのホールの収支は「自分の点×人数 − 全員の点の合計」。これは相手1人ずつとの点の差を足したものと同じで、全員の収支を足すと必ず0になります。
計算例(4人・パーやダボにも点を付けた場合)
点の設定: バーディ10・パー5・ボギー0・ダボ−5・トリ以上−10・ダブルパー−10・ニアピン10
PAR3で A=バーディ+ニアピン(20点)、B=パー(5点)、C=ダボ(−5点)、D=ダブルパー(6打、−10点)
全員の点の合計 = 20+5−5−10 = 10点
A = 20×4−10 = +70 / B = 5×4−10 = +10 / C = −5×4−10 = −30 / D = −10×4−10 = −50(合計0)
役の判定の順番
打数が同じでも、PARによって役が変わります。迷いやすいのはダブルパーとイーグル以上の扱いです。
| 役 | PAR3 | PAR4 | PAR5 |
|---|---|---|---|
| イーグル以上 −2以下 | 1 ホールインワン | 2以下 | 3以下 |
| バーディ −1 | 2 | 3 | 4 |
| パー ±0 | 3 | 4 | 5 |
| ボギー +1 | 4 | 5 | 6 |
| ダボ +2 | 5 | 6 | 7 |
| トリ以上 +3以上 | — | 7 | 8・9 |
| ダブルパー パーの2倍 | 6以上 | 8以上 | 10以上 |
SQOREはダブルパーを最初に判定します。そのためPAR3の6打は「トリ以上」ではなく「ダブルパー」の点になります。ホールインワンやアルバトロスは、イーグル以上の点です。
数えてみた:パーとダボに点を付けると、実力差が4.7倍に開く
ポイント制は「どの役に点を付けるか」を自由に決められるのが魅力です。ただ、付け方しだいで勝ち負けの開き方が大きく変わります。10万ラウンドをシミュレーションして、2通りの設定を比べました。
- A: バーディ以上だけ(SQOREの既定)… イーグル50・バーディ10・ニアピン10、ほかは0
- B: パーとダボにも付ける … Aに加えてパー+5・ダボ−5・トリ以上−10・ダブルパー−10
| 1ラウンドの平均収支(4人) | A: バーディ以上だけ | B: パーとダボにも |
|---|---|---|
| 80で回る人 | +72pt | +296pt |
| 90で回る人 | +6pt | +82pt |
| 100で回る人 | −30pt | −112pt |
| 110で回る人 | −48pt | −266pt |
| 80と110の差 | 120pt | 562pt (4.7倍) |
理由は役の出る回数にあります。バーディは80で回る人でも1ラウンドに1.6回ほどですが、パーとダボ以上は毎ラウンド何回も出ます。
| 18ホールで出る回数 | バーディ | パー | ダボ以上 |
|---|---|---|---|
| 80で回る人 | 1.6 | 8.5 | 1.8 |
| 90で回る人 | 0.7 | 5.2 | 4.9 |
| 100で回る人 | 0.3 | 2.7 | 8.4 |
| 110で回る人 | 0.1 | 1.3 | 11.4 |
パーやダボに点を付けると、この回数の差がそのまま積み上がります。110で回る人が勝ち越す確率は、Aなら7%、Bだと0.1%。ほぼ毎回負けるゲームになってしまいます。
逆に、腕前が近い組ならBも楽しめます。全員90前後の4人だと、1人あたり動くのはAで平均42pt、Bで67pt。誰が勝つかは最後まで分からず、勝ち越す確率はどちらも4割台でした。
目安: 腕前に差がある組はA(バーディ以上だけ)、近い組で動きを大きくしたいならB。差がある組でパーに点を付けたいなら、ホールベストやオリンピックのように、その場の勝負で点が決まるゲームを組み合わせるほうが偏りません。
よくあるローカルルール
- ニアピン — PAR3のニアピンに点を付けます。誰も乗らなかったら次のPAR3へ持ち越す決め方が定番です。
- 3パット・OB・ペナルティ・バンカーの減点 — 打数の役とは別に、出来事ごとに減点します。OBとペナルティは1回ごと、バンカーと3パットはホールで1回、という数え方が多いです。
- ボギーに点を付ける — 初心者が多い組では、ボギーに+点を付けて「ボギーでも取れる」ようにする決め方もあります。
SQOREでの扱い
設定できること
アプリのSQOREの既定はイーグル50・バーディ10・ニアピン10(誰も取らなければ次のPAR3へ持ち越し)で、パー以下の役は0点です。
パーは0点以上、ボギーは加点・減点のどちらも、ダボ・トリ以上・ダブルパーは減点を設定できます。3パット(ホールで1回)・OB(1回ごと)・ペナルティ(1回ごと)・バンカー(ホールで1回)の減点も付けられます。
3パットやOBの減点は、パット数やOBの回数を入力したホールだけで数えます。
よくある質問
ポイント制の握りとは?
ゴルフの握り(=仲間内でポイントを競う定番ゲーム)の一つで、バーディ・パー・ボギーなど打数の役ごとに点を決めておき、各ホールで各自がその点を取って、全員との差で精算するゲームです。
ポイント制の計算方法は?
各ホールで、役(イーグル・バーディ・パーなど)ごとに決めた点を各自が取ります。そのホールの収支は「自分の点×人数−全員の点の合計」です。4人で自分だけがバーディ10点なら、10×4−10で+30、ほかの3人は−10ずつになります。全員の収支を足すと必ず0です。
パーやボギーにも点を付けるべき?
腕前が近い組なら付けると盛り上がり、差がある組なら付けないほうが無難です。80・90・100・110で回る4人の試算では、バーディ以上だけに点を付けたときの80と110の差は1ラウンド120ptでしたが、パー+5・ダボ−5・トリ以上−10・ダブルパー−10を足すと562ptと4.7倍に開きました。110で回る人が勝ち越す確率も7%から0.1%に下がります。
ホールインワンやアルバトロスは何点?
SQOREではパーより2打以上少なければすべてイーグルの点になります。PAR3のホールインワンも、PAR5の2打(アルバトロス)もイーグル扱いです。別の点にしたい会は、手動ポイントで上乗せしてください。
PAR3の6打はトリプルボギー?ダブルパー?
SQOREではダブルパーを先に判定するので、PAR3の6打はダブルパーの点になります。PAR4の7打はトリプルボギー、8打からダブルパーです。トリ以上とダブルパーに違う点を付けるときは、この順番だけ先に伝えておくと揉めません。
何人からできる?
2人から何人でもできます。人数が増えるほど1つの役で動く点も増え、自分だけが点を取ったときは、4人なら自分の点の3倍、5人なら4倍が自分の収支になります。
この記事の検証方法
4人のラウンドを10万回シミュレートして集計しました。1ホールの打数は、平均80・90・100・110のアマチュアの役の出現率(例: 90で回る人はバーディ4%・パー29%・ボギー40%・ダボ19%・トリ以上8%)から各ホール独立に引いています。ニアピンは、PAR3で1打目が乗る確率を腕前ごとに置き(80で40%〜110で8%)、乗った人から1人を選びました。精算はSQOREアプリの実装と同じで、そのホールの収支 = 自分の点×人数 − 全員の点の合計、役はダブルパー→イーグル以上→バーディ→パー→ボギー→ダボ→トリ以上の順に判定しています。3パット・OBなどの減点とハンデは付けていません。
役の判定と精算、アプリにおまかせ
SQOREはポイント制・ラスベガス・オリンピックなど定番ゲームのポイントを自動計算する無料アプリです。
ゲームをしない日はスコアアプリとしてそのまま使えます。いま打つホールの自分の平均スコアやOB率も出ます。
